四十郎おっさんが綴る読書感想文まがい・改

大阪在住のもうすぐ四十郎になるパートのおっさんが書き綴っていく、なんちゃって読書感想文。

真っ暗闇スポットのガイド書、中野純さんの『闇を歩く』の感想を書くよ!

ども、映画好きな四十郎のおっさんでございます。

 

久しぶりの更新。

 

今回ご紹介する書籍は、結構前のものになります。

 

闇歩きガイドの中野純さんの『闇を歩く』という本でございます。

 

2001年7月にアスペクトから発売されている書籍でございまして、後に光文社の「知恵の森文庫」から文庫版が発売されているようです。

 

この本を購入したきっかけというのは、2018年だったかな?大阪で土曜日の深夜に放送している「ワケあり!レッドゾーン」に出演されていた中野純さんの回を見たからです。

 

極力、光を使用せずに深夜の山を登るという、かなりクレイジーな行動を紹介していて、ナイトハイクというものは、一体どういうものなのか気になり、本を購入した次第です。

 

ただ、その時は、意外と分厚いページ数と、数ページ読んでみて、自分が思っていたものとは違った内容だったという事があって、なかなか読むのに時間がかかりました。

 

先日、改めて読み直し、読了しましたので、簡単な感想を書いていきたいと思っております。

 

 

完全なるスポット体験ガイド

個人的には、闇を歩く事について……ナイトハイクというものについて書かれていると思って、この本を購入したのですが、そういう内容は、あまり書かれておりませんでした。

 

そういった情報は必要最低限にとどめていて、帯に書かれている通り、中野純さんが実際に足を運んだ場所についての感想を綴っている感じです。

 

今でいうと、ブログで書かれた内容を編集して単行本にしたという印象がありますね。

 

ナイトハイクというものは、一体どういうものなのか……それについて知りたい人間には、満足のできるものではない感じ。

 

でも、すでに闇夜を歩く事について、ある程度の知識があって、興味がある方にとっては、有益な情報が掲載されているものと思います。

 

2001年の書籍なので、内容は古く、読んだ人がご自身でアップデートしないといけない点に注意が必要です。

 

闇を歩く(中野純)

 

闇に対する免疫が消えた現代人

室町時代にはすでに、富士夜行登山のスタイルができあがっていたらしく、夜行登山のようすを描いた絵図も残っている。

 

夜行日帰りハイクは大正からつい最近まであたりまえだった。

 

夜の登山はかなり危険です。

 

夜になると視界が悪くなるのはもちろん、道がわからなくなり、方向もはっきりしないし、遭難する危険があります。

 

この本では、途中で夜の登山の危険性について触れているのですが、それでも中野純さんはナイトハイクを勧めております。

 

夜行登山はレベルが高いので、経験を積んでから行うようにと書いていらっしゃいます。

 

夜行登山に興味のある人は、まずは簡単な市街地のナイトハイクからスタートする事になります。

 

夜のお散歩から始まって、闇に慣れて、次第にハードルを上げていく……それを中野純さんは推奨していらっしゃいました。

 

 

この本を読んで私が感じたのは、現代人は想像以上に闇に対しての免疫力が低下しているんだな……という事。

 

暗闇が怖くて、人はそこら中に光を設置して、とりあえず安心を得たようです。

 

しかし、だからこそ、より一層、闇が力を増してしまったという感じで、必要以上に暗闇に対して恐怖を感じてしまうようになったのかもしれません。

 

正しく恐れる事は大切だけど、それ以上に恐れる必要はなく、そういうものだと受け入れる事が大切なのかもしれません。

 

闇に身を委ねる事によって、外部からの情報を遮断し、頭や心を休める・クリアにする事は、現代人にとって、とても大事なことなんだなぁと、この本を読んで感じた次第です。

 

 

大阪に住んでいた頃は、街灯が煌々としていたので、自分から積極的に部屋を暗くしないと、ずっと明るい……そんな状況でしたね。

 

今は田舎にいるので、かなりの暗闇が夜になると、自分の周囲に出現し、都会にいた頃に比べ、闇を身近に感じます。

 

私のようなナイトハイク初心者には、イマイチかもしれない『闇を歩く』。

でも、自分の知らない世界を知るにはオススメできる一冊です。

 

 

そんな訳で、今日はこの辺で。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!


映画好きな四十郎のおっさん999でした。


それでは、しーゆー!

 

 

今回感想を書いた書籍

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