絵本『このあと どうしちゃおう』(ヨシタケシンスケ著/ブロンズ新社)のネタバレ感想
ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回は、たまたま読んだ絵本『このあと どうしちゃおう』をご紹介いたします。
小さなお子様のいらっしゃるご家庭なら、もしかしたら、読んだことのある絵本かもしれませんね。
わたしは、全く知らない作品でして、奥さんのお母さんが図書館で借りてきた絵本です。
わたしの奥さんが読んで面白かったらしく、わたしにも「読んでみーや」と薦めてきやした。
そんなわけで、ヨシタケシンスケさんの絵本『このあと どうしちゃおう』の感想を書いていきませぅ。
ちなみに、ネタバレが含まれておりますので、未読の方は、ぜひ『このあと どうしちゃおう』をお読みの上、この感想をご覧ください。
◆『このあと どうしちゃおう』のあらすじ
おじいちゃんがしんじゃった。あるひ、ぼくはおじいちゃんのノートをみつけた。
そのノートには「このあと どうしちゃおう」ってかいてあった。
ノートのなかには、おじいちゃんがしんだあと、どうしたいのか、いっぱいかいてあった。
おじいちゃんは、しぬのが、こわかったのかな?それともたのしみだったのかな??
◆『このあと どうしちゃおう』の対象年齢について
おそらくなのですが、文章を読んで、イラストを見て、何かを考える・感じる年齢が対象年齢ではないかと、わたしは考えます。
なので、5歳から7歳、8歳くらいが対象年齢ではないでしょうか。
それくらいの年齢だと、色んな情報を敏感に感じ取り、自分なりに解釈して、疑問に思うことは、大人に聞いて回ることができます。
ですから、5歳から8歳くらいまでのお子さんにピッタリの絵本ではないでしょうか。
しかし、実は、この絵本の対象年齢について、全く別のゾーンが存在することに、わたしは気付きました。
おそらく、この絵本を読んだ方だと、みんな気づくことなので、取り立てて書く内容ではないかもしれませんけれど。
この絵本は、お子さんはもちろん、大人の方にも読んで頂きたい内容になっております。
◆『このあと どうしちゃおう』は大人にも読んで欲しい絵本だった
亡くなったおじいちゃんが残した一冊のノート。そこには、自分が死んだ後にどう過ごしたいのか、天国はどのような場所なのか、その他、いろんな妄想が好き勝手に書かれています。
そして、そこには、おじいちゃんが生前にやりたかったような事柄も書かれていることに気付きます。
髪型はもちろんですが、生まれ変わったら何になりたい?っていうところは、ヘンテコなものでない限り、生前でもチャレンジできたものなのです。
じぶんが しんじゃった あとのことを かんがえようとすると
いま いきているうちに
やりたいことが いっぱい あることに きがついた。
ビジネス書や自己啓発本に書かれている内容が、とても簡単な言葉で紡がれている事が、おわかりになりますでしょうか?
上記の文章は、おじいちゃんを亡くした「ぼく」が、おじいちゃんと同じように「このあと どうしちゃおう」ノートを実践して、あることに気付いたときの文章です。
よく手帳やノートに「やりたいことを書くと、そのやりたいことが叶う」って書かれていますよね。
でも、やりたいことを書こうとすると、案外、なにも出てこなかったりします。そんな時、逆転の発想で、やりたくないことを書くと、やりたいことが見えてくることがあります。
でもね、やりたくないことも、なんか出てこないときもあったりします。
その時は、このおじいちゃんのように、「死んだあとの事を妄想・空想」すると、自分の頭の中にあるものが言語化されるかもしれません。
やりたいことリストの作成に苦労している方は、ぜひとも、自分が死んだ後のことを、いろんな角度から考えてみてはいかがでしょうか?
◆『このあと どうしちゃおう』はよみきかせには不向き
絵本を読むと、「この絵本は、読み聞かせできるかな?」って思っちゃいますよね。
わたしには子供がおらず、あまり参考にならないかもしれないのですが、『このあと どうしちゃおう』は、言いたいこと・伝えたいことを、文章とイラストで表現しているのですね。
どの絵本もそうかもしれませんが、『このあと どうしちゃおう』ほど、キレイに文章とイラストをワンセットにして取り扱っている絵本は、なかなかないかもしれません。
イラストがあり、その隣に文章がある。それによって、そのページ全体でなにを伝えたいのかが、明確になる作りになっています。
そのため、この絵本、わたしは読み聞かせには、不向きではないかな?と思います。
寝る前に読むというより、日中、元気なときに、一緒になって読んでいくスタイルが、おそらく一番良い読み方なのではないでしょうか。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
●今回感想を書いた書籍と関連書籍
手元に置いておいて、定期的に読み返したい絵本。
いろんな角度から物事を考える。
ニセモノを通じて自分を知る。
嫌いな人がいてもいいじゃない?
絵本を通じて、未来を考える。
笑いどころ満載。
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