四十郎おっさんが綴る読書感想文まがい・改

大阪在住のもうすぐ四十郎になるパートのおっさんが書き綴っていく、なんちゃって読書感想文。

ホラー小説『18禁日記』の感想

どーも、18禁という文字を聞いたり見たりすると、意味もなく鼻息が荒くなる、おっさん999です。

あ。ごめんなさい。意味もなく・・・ではないですね。えぇ。

仕方ない。うん。

 

そんな訳で今回は、Kindleで読んだホラー小説『18禁日記』についての感想を書いていきたいと思います。

タイトルからして、「これ、絶対ホラーやで。やべぇやつやで」と思って、レビューやあらすじも読まないで、iPhoneにダウンロードしました。

どんな作品なんだろうなぁと、今まで見たことのない小説だったので、ちょっとばかりワクワクでした。

結果、おっさんのワクワクさんを返して欲しいですわ。

 

 

タイトル負けしてしまっている

この本、実は元々ケータイ小説らしいんですね。確かに文章の書き方が、とてもライトです。だから読みやすいのは読みやすい。

しかしながら、「18禁」という題名からして、グロテスクであったり、官能的だったりする物語を、読者は多少期待すると思うんですよね。わたしの場合は、グロテスクな方面にベクトルが向いているのかと読む前は思っておりました。

読んでみると、タイトルと中身の乖離が凄く激しい事に気が付きます。そして、その違和感は、最後まで払拭される事はありませんでした。

何をどのようにしたら、様々な人物の日記を列挙しただけの本に、「18禁」と付けるのか。その意図は最後までわかりませんでした。

それぞれの日記についても、特別「18歳以上でなければいけない」という内容でもない。一体どういう意味があるのだろう。

本作とは少し違うのですが、ホラー小説というジャンルと内容が乖離しているにも関わらず、賞を取った『Dブリッジテープ』という作品があります。この作品も、どうして書かれたのか、その意図がイマイチわからない作品でして。

『18禁日記』と『Dブリッジテープ』って、なんか似ているなぁというのが、正直なところ。

どちらも絶賛されている読者さんがいらっしゃるので、わたしは、本当におっさんの仲間入りをしてしまったのかもしれない。

 

勿体ないエピソードの数々

いくつものエピソード(日記)が紹介されていく訳ですが、どうしようもないものもあれば、「もう少し煮詰めれば、もっと良い作品になったのでは?」と思うエピソードも、チラチラと存在しておりました。

これは山田悠介氏と通じるものがありますね。

彼も、もっと構成を練っていれば、面白い作品になったのにって作品があるんですよね。それをしないから、どこまでいっても、なにかの劣化版という印象がありまして。まぁ、彼の場合は執筆のスピードが凄いから、プラマイゼロなのかもしれません。

本作でも、例えば絶対音感の人の話とか、ファンタジー作品に昇華できるように思うんですよね。他にも、純粋なホラー小説やジュヴナイル小説に仕上げる事ができるアイデアがたくさんありました。

わたしとしては、とても勿体ないなぁと感じてしまいます。

 

ホラーではない

本作はホラー小説であると紹介されているのですが、実際のところは、ホラー小説ではありません。

確かに、ぞくりとするようなものもありました。しかし、ではホラー小説かと言われると違うと断言できます。

何をもってホラーとするかは、人それぞれですから、そのあたりについては言及しませんけれども、一般的なホラーとは、少し離れた位置に存在する作品である事は間違いないですね。

ちなみに、オチについては、予想の範囲内なので、そのあたりも期待してはいけませぬ。

 

『18禁日記』のまとめ

読みやすい作品なので、隙間時間に小説に馴染みのない方には、オススメできるかな?という感じ。

一部、生理的に受け付けないであろう、気持ちの悪い描写はありますが、がっつりグロ描写がある訳でも官能的でもないので、気になる方は、チェックしてみては??

それでは、今回はこのへんで。

しーゆー★

 


 

 

 


 

 

 

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