四十郎おっさんが綴る読書感想文まがい・改

大阪在住のもうすぐ四十郎になるパートのおっさんが書き綴っていく、なんちゃって読書感想文。

Kindle for PC でコピペした話と表示されたコピー制限

ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。

2020年2月の記事で、私のパソコンにKindle for PCをインストールしたお話を書きました。

 

パソコン版のAmazon Kindle アプリをインストールしてみた

 

私はiPhoneKindle本を読んでハイライトして、iPhoneでその箇所を確認しつつ、ノートにその文章を写すという作業をしていました。

これを、どうにかお手軽にパソコン上で、ハイライトを確認しながら、気になる部分をコピペして保存することができないかなーって考えて、Kindle for PCをインストールしたのですが、上記の記事で書いた通り、Kindle for PC内ではハイライトの一覧を出すことができませんでした。

で、それから、Kindle for PCでハイライト部分をクリックすると、いくつかの項目がでてきて、そこにコピーがあることに気付いたんですね。

「お、こりゃお手軽にコピーできる。これなら、自分だけのハイライト集が作れるのでは??」とか思った頃が私にもありました。

 

Kindle for PC

 

自分の頭で考えたい人のための15分間哲学教室』で、ハイライトを取り出す作業をしていたところ、ポップアップが登場して、「出版社のコピーの制限を超えたから、もうコピーでけへんで」と言われてしまいました。

なん……だと……?

まぁ、仕方がないですけどね、著作権の問題がありますしね。

しかし、明確に「もうコピーできないよ(´;ω;`)」ってでてくるとは、思いませんでした……。

 

ところで、ハイライト部分をコピーして、メモ帳に貼り付けしたら、なぜか単語と単語の間に不必要な半角スペースが混じっていました。

これは、なんなんだろう??

メモ帳の機能で空白を消すように置き換えしたら問題ないのですが、なんなん??

これだったら、不完全なハイライトでも、「Amazon Kindle: Your Highlights」でハイライト部分をチェックして、抜けている部分を「Kindle for PC」で確認した方が効率的には良さそうです。


 

なかなか一筋縄ではいかないKindleアプリ。


細かい部分で不満点はありますが、それでも、よくできたアプリなので、重宝しております。


これからの改良に期待しております。


 

そんな訳で、今回はこの辺で。


最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!


しーゆー!!

 

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自分の頭で考えたい人のための15分間哲学教室

ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。

 

コロナウィルスに関するニュースで、最近、とんでもないものがありました。

 

皆さんもご存知だと思いますが、ドラッグストアでトイレットペーパーがなくなるというものです。

 

ことの発端は、あるデマから始まりました。

 

マスクとトイレットペーパーが同じ原料で作られている

 

それらのほとんどが中国製で輸入できなくなる

J-CASTニュース「トイレットペーパー「ストップ転売」 メルカリの出品、よく見たら「デマ」の注意喚起」

 

これがSNSで拡散されてしまったことによって、ドラッグストアではトイレットペーパーの買い占めがスタート。

 

さらには、一部の人がフリマアプリやインターネットなどで高額転売するといった問題が発生しました。

 

こうした問題を受けて、日本家庭紙工業会が2月28日に下記のような発表をおこないました。

 

トイレットペーパー、ティッシュペーパーについては殆どが国内工場で生産されており、新型コロナウイルスによる影響を受けず、現在も通常通りの生産・供給を行っております。また原材料調達においても中国に依存しておらず、製品在庫も十分にありますので、需要を満たす十分な供給量・在庫を確保しております

J-CASTニュース「トイレットペーパー「ストップ転売」 メルカリの出品、よく見たら「デマ」の注意喚起」

 

経済産業省の公式ツイッターも、上記の発表を投稿して、買い占めを抑制しようと試みているのですが、残念ながら、どうしても買い占めを発生させたい人々がいるようです。

 

それがテレビメディア。

 

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昨日、たまたま夕方のニュースを片手間で眺めていたところ、ドラッグストアのトイレットペーパーの棚がすっからかんになっている模様だけをテレビに流すという、とんでもない行動をしていました。

 

他のいくつかの番組をみても、トイレットペーパーがなくなるというニュースだけをセンセーショナルに取り上げ、肝心の「デマだから急いで購入する必要はありません」という部分を取ってつけたように紹介して終わりというものがほとんどでした。

 

棚に商品がなくなっている場面だけを切り取り、その前後の情報を意図的に隠して報道しているため、テレビでこのシーンを見た人は「なくなるから、買わなければ!」って焦って、買わなくていいのに多めに購入し、本当に必要な人に物資が渡らないという大問題に発展します。

 

数年前と今回のマスク問題で、テレビメディアは何も学んでいない様子で、本当に愕然としました。

 

インターネットが一般的に普及し、情報を個人が発信するようになった時代においては、情報を受け取るだけでなく、その情報をどのように消化するかが大切になると、私は考えています。

 

自分の力で考えるということ。

 

この力は、すぐに身につくものではありませんが、思考するという作業はクセにしておきたいところ。

 

今回ご紹介する本は、そのヒントをくれるものになっています。

 


 

 

私たちは自分が見たいと思うものを見ている。しかし、それがどこまで現実なのかを知ることはできない。

 

信じる人の数の多さは、それが真実だという証拠にはならない。

 

情報に踊らされないようにするためには、自分で考える必要があります。

 

受け取った情報を、そのまま鵜呑み・丸呑みにするのではなくて、自分で咀嚼し、飲み込み、それを消化して、自分の血肉にしなければいけません。

 

思考するということをおこなっていくと、自分の周囲に、思考していない人たちが多くいることに気付くと思います。

 

そういった人々の特徴の一例として、「自分の答えを補強する情報のみをインプットする。その答えは絶対に間違えていないと信じ込む」「多くの人がその答えを信じているから、絶対にその答えは正しいと断言する」というものが少なからずあると私は考えています。

 

今まで私が出会った人で「あ、このひと、何も考えてないな」っていう人は、もれなく、このような性質を持っています。

 

人はどこまでも主観的であること。

 

そして多数の信じていることが必ずしも真実ではないこと。

 

このふたつを頭の片隅に置いておくだけで、入手した情報について、ちょっと考えてみようかという思いが現れます。

 

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よりよい答えにたどりつくためには、自分の心を開いて周囲から学び、たえず自分の考えをよりよく、より深くしようと努力しないといけない。

 

どんなに当たり前に思えることでも、簡単に当たり前だとは考えないこと──。それが鍛えあげられた思考力というものだ。

 

自分がすでに持っている答えや他者が提示してくれた答えを無条件に信用することは、とても簡単です。すごく楽ちんなのです。

 

だから、多くの人は思考することを放棄し、脊髄反射的に情報を鵜呑みにしてしまう。

自分で思考することは、とても大変で辛いものです。

 

でも、一度でも思考して、自分なりの答えに到達したときの喜び、快感を味わってしまうと、情報を丸呑みするなんてことはしたくなくなります。

 

結果的に、その情報を同じ結論に至ったとしても、自分で考えた方が、色々な気付きや学びがあって、そちらの方が楽しいのです。

 

 

どんなものも見た目よりは複雑なのだと示し、よく吟味しないままステレオタイプな考え方を受け入れることは愚かだ

 

同じ結論になってもいい。

 

自分なりに、入手した情報について、考えを巡らせる。

 

その過程において、自分なりの疑問が色々とでてくる。

 

それらの疑問を自分なりに調べて、解消していき、自分なりの答えに到達した時、情報を鵜呑みにした時よりも、より多くの情報を入手できている。

 

それは成長なのです。

 

一冊の書籍を読むよりも、お手軽にできる成長だと、私は考えます。

 

だから、何かニュースを読んだり見たりしても、一呼吸おいて、自分なりに考えてみることをオススメしたいのです。

 

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吟味なき人生は生きるに値しない――ソクラテス

 

『自分の頭で考えたい人のための15分間哲学教室』は、思考するということについて、様々な事柄と絡めて、そのヒントを示してくれます。

 

けれど、答えは書いていません。

 

あくまで、自分なりに考えることを推奨しているんですね。

 

私たちが当たり前だと思っている事って、昔の人々が議論して考えたからこそ、今わたしたちは当たり前って思えるものになってくれているのです。

 

昔の人々が考えていなければ、私たちは、いちいち立ち止まって考えなければいけません。

 

全ての事柄について思考するのは難しいし、時間がかかります。

 

時間に余裕があれば、それもおこなっていいと思いますけどね。

 

でも、ほとんどの人は、それほど時間に余裕はありません。

 

だから、全部を全部、自分で考えるのではなくて、要所要所で思考するタイミングも、自分で考えることも必要になってきます。

 

そのこともひっくるめて、自分で考えるってことですね。

 

 

この本は、哲学初心者にとっては、かなり疲れる内容になっています。

 

当たり前である事柄について、その歴史を簡単に紐解いて、読者に思考することを促しているからです。

 

簡単に読み進めるものではありませんが、自分で考えるとはどういうことかということについて、色んな気付きを得ることができる書籍となっております。

 

読むのに時間のかかる本ですが、哲学について学んだことのない方は、読んでみて損はないかな?

 

そんな本でございました。

 

 

そんな訳で、今日はこの辺で。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

 

それでは、しーゆー!

 

 

●今回感想を書いた書籍

 
楽天


 

 

●この記事をお読みのあなたにオススメの記事

『ブログがすらすら書けるようになる!謎のネタ探しマスターに聞く記事アイデアの見つけ方。』の感想

 

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パソコン版のAmazon Kindle アプリをインストールしてみた

ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。

わたしは、Kindleで読書をした後、少し時間を置いて、ハイライトでチェックしたところを読み返し、気になった箇所を吟味して、手書きでノートに書き写しています。

今までは、iPhoneKindleアプリの「メモとハイライト」で確認して、ノートに写していたのですけれど、パソコンでどうにかできないかなぁって思って、パソコン版のKindleアプリをインストールしてみました。

パソコンだと、「Amazon Kindle: Your Highlights」というページにアクセスするとですね、ハイライト部分を確認できるのですが、iPhoneでハイライトすると、どういう訳か、途中で文章が消えているんですよね。

色々とチェックしたのですが、原因がわからず、どうにもなりませんでした。

なので、パソコン版のKindleアプリでの「メモとハイライト」は、どんな感じに確認できるのか、興味があってインストールしてみました。

 

Kindleアプリ


で。

ビックリしたんですが、パソコン版Kindleアプリでは、「メモとハイライト」という項目がありませんでした。(´・ω・`)

Amazon Kindle: Your Highlights」があるからパソコン版のKindleアプリでは、その項目を削除したのかもしれません。

当初の目的が達成できなかったけれど、パソコンで本を読むのは、案外に快適ですね。

外出先ではiPhoneで読む方が良いですけど、家でなら、パソコンで本を読んだ方が、自分のライフスタイルに合っているかもしれません。

 

元々、パソコンにインストールされていたKindleアプリは、どういう訳か、海外仕様でして、利用することができなかったんですよね。

どうにかならないかなーと悩んでいたら、ふと「アンインストールすれば、いいんじゃないの??」と、当たり前のことに思い至り、実行してみました。

今は、快適にパソコンでKindleアプリが使用できております。

使っていて、何か感じたことがあれば、記事にしてみようかしら。

この方法だと、楽天Koboを快適に使えそうな気がするのですが、そちらもチャレンジしてみようかな?

 

そんな訳で、今回はこの辺で。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!

しーゆー!!

 

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『ブログがすらすら書けるようになる!謎のネタ探しマスターに聞く記事アイデアの見つけ方。』の感想

ども、映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回は楽天Koboでクーポンを利用してお金を消費せずに入手した電子書籍『ブログがすらすら書けるようになる!謎のネタ探しマスターに聞く記事アイデアの見つけ方。』の感想を書いていきませぅ。

◆『ブログがすらすら書けるようになる!謎のネタ探しマスターに聞く記事アイデアの見つけ方。』概要

著者:美佐沙霧
出版日:2016年08月26日
読み終わるまでの平均的時間:20分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)

 


ブログがすらすら書けるようになる!謎のネタ探しマスターに聞く記事アイデアの見つけ方。20分で読めるシリーズ

 

◆目新しい発見はなかった

ブログやメルマガなどを運営していて、ネタ切れに困っている……そういう方もいらっしゃると思います。

そういう方が、この本のターゲットになっているのですが、残念ながら、色んな方のブログで書かれている情報と同じであるため、特に気付かされるようなアイデアはありません。

さらにいうなら、他の方のブログで書かれている情報以下のものしか、この書籍には書かれていないのです。

これは、この本のコンセプトが、「20分で読めるシリーズ」のため、わかりやすく、ひとつのアイデアに絞ったのかもしれません。

それでも、ある程度、内容をシンプルにできたはずだし、内容が少なくなったら、筆者独自のネタの探し方をいくつか披露した方が、悩んでいる方にとってプラスになったはず。

物語風で読みやすい一方、内容が非常に薄くなってしまい、わざわざ購入するような本にならなかったのが残念です。

 

◆ネタ探しの答えを明確にしない

ネタ探しというのは、結局のところ、自分の興味のアンテナにどれだけ引っかかるかだと思うんですよね。

この興味のアンテナの大きさによって、発見できるネタの数が決まってきます。

この書籍では、それについて書いているのですが、具体的なようでいて、全く具体的ではありません。

マイスターが問いかけをして取材者がそれに答えるという、取材者とネタ探しマイスターの会話劇が続く内容は、一見するとわかりやすいように感じます。

しかし、読者はネタ探しに困っている人々です。

ネタ探しが少しでもできるようになりたいのに、この本では、残念ながら明確な答えを示してくれません。

二人の会話から、答えを察することはできます。

でも、それができるのは、すでに答えを知っているからですね。

答えを知らない読者は、残念ながら、その答えを得ることなく、アプリをそっと閉じるでしょう。

メインブログ「四十郎おっさんによる映画感想まがい」で映画の感想を書く際に、他の方のレビューや感想を調べたりします。

その時に思うことは、「作品の裏側にあるもの」を読み取ることができない点なんですね。

深読みしなさいというのではなく、いくつかのシーンを提示しておいて、そこから導き出されるものを読み取れない人が最近多いですね。

映画を見ていれば、明らかにわかるようなことに対して、疑問を呈している人が結構いらっしゃるんですね。


これはイマジネーションの欠如が原因であると思います。

そして、それは読書にも影響を与えます。

日本では空気読みが珍しくありません。

文章における空気読みというのは、「行間を読む」ということです。


しかし、想像力が低下している人々は「行間を読む」ことができない。


だから、この本の会話劇にある答えを見つけることができないんですね。


「行間を読む」ことができないから。


そのため、明確な答えをきちんと明示する必要がありました。

編集者

◆今回の感想のまとめ

安価な書籍なので期待していなかったのですが、それでも内容が薄くてビックリしました。

いくら自費出版でも、この内容では出版しない方が良かったはず。

出版社のまんがびとにも、美佐沙霧さんにとっても、この内容での出版はマイナス要素にしかなりません。

「20分で読める」というコンセプトは大切ですが、そこにこだわりすぎて、内容が疎かになってしまったのが残念です。

……すごくどうでもいいことなのですが、ファミレスで注文したのは、ドリンクバーとデザートのはずなのに、デザートとして登場したのが唐揚げとフライドポテトだった。

女性にとって、唐揚げとフライドポテトはデザート……なのか??

そこが物凄く気になって、その部分だけ何度も読み返してしまいました。

 

 

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!

 

●今回感想を書いた書籍

Amazonキンドル



楽天Kobo


 

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電子書籍『アウトライン・プロセッシング入門』の感想


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トイレットペーパーに書かれた鈴木光司のホラー小説『ドロップ』のネタバレなし感想

ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。

 

今回、楽天Koboで100円OFFクーポンを入手したので、それで購入しました。

普段なら、色々な理由で楽天Koboは利用しないんですけどね。

残りの9円分はポイントで支払いで、金銭的には痛手を被らない形で、今回『ドロップ』を入手しました。

 

そんなこんなで、今回は『ドロップ』の感想を書いていきませぅ。

 

◆『ドロップ』概要

著者:鈴木光司
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)

 

 

◆『ドロップ』の感想

『リング』の鈴木光司さんが執筆しているホラー短編小説『ドロップ』。

さすが鈴木光司さん、そこはかとなく不気味な雰囲気を味うことができました。

 

ホラーとしては、さほど怖い訳ではありません。あくまで不気味という感じ。

もし、主人公の立場を自分に置き換えたら?って考えると、ぞくりとする作品になっております。

 

内容は短く、オチについては、正直なところ、納得できないものなのですが、それでも個人的には楽しめました。

10分もあれば読破できるので、楽天Koboでクーポンがあれば、読んでみても良いかな?って感じの作品ですね。

 

 

◆二人称視点で進む珍しい小説

『ドロップ』は、風変わりな小説でございまして、普段あまり見られない二人称視点で書かれております。

 

一人称は「わたし」「ぼく」などで書かれているもの。

三人称、いわゆる「神の視点」。

二人称は「あなた」で書かれているもので、明確に、読者に語りかける手法になります。

 

ミステリー作家の方が書かれた小説指南の本に「試しに書いたけれど、二人称は難しい」と書いてあったのですが、確かに難易度が高いんですよね。

 

主人公が読者になると、小説に書かれている情報と実際の自分の情報と齟齬が生じてしまい、作品に入り込めないという構造上の問題が発生します。

そして、これは書き手がどれほど上手に書いても、避けられない問題なのです。

 

二人称で書かれた作品は、だいたい、この問題に正面衝突してしまう訳で、残念ながら、『ドロップ』も例外ではありませんでした。

しかし、それでも、ある程度の不気味さを楽しめるようにはなっていて、そこはさすがだなぁって感服する次第です。

 

どうして、こんなハードルの高い書き方を選んだんだろう?

 

『ドロップ』発表時期、鈴木光司さんは、どうしても二人称視点で小説を書かないといけなかったのかな?と思っていたら、この作品は、もともとトイレットペーパーに書かれたものだったんですね。

だからこその、二人称視点だった。

 

それを知って「なるほど」と納得。

トイレットペーパーに書かれた物語と考えると、確かに怖いと感じる作品ですね。

これがもし、公衆トイレや商業施設のトイレに置かれていたらと考えると……ゾクゾクしますな。

 

廃墟にあるトイレ

◆『ドロップ』の感想のまとめ

「トイレットペーパーに書かれた作品である」という情報を持っているかいないかで、おそらく評価が分かれますね。

 

電子書籍版は、トイレットペーパーに書かれた3つの章をひとつにまとめたものになっています。

ぜひ、トイレに入る際のお供にどうぞ。

 

夜の公衆トイレに入った時に読んだら、とても有意義な時間を過ごせそうです。

 

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!

 

 

●今回感想を書いた書籍

電子書籍版。短いのであっという間に読めます。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ドロップ【電子書籍】[ 鈴木 光司 ]
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絵本『このあと どうしちゃおう』(ヨシタケシンスケ著/ブロンズ新社)のネタバレ感想

ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。

今回は、たまたま読んだ絵本『このあと どうしちゃおう』をご紹介いたします。

 

小さなお子様のいらっしゃるご家庭なら、もしかしたら、読んだことのある絵本かもしれませんね。

わたしは、全く知らない作品でして、奥さんのお母さんが図書館で借りてきた絵本です。

わたしの奥さんが読んで面白かったらしく、わたしにも「読んでみーや」と薦めてきやした。

 

そんなわけで、ヨシタケシンスケさんの絵本『このあと どうしちゃおう』の感想を書いていきませぅ。

ちなみに、ネタバレが含まれておりますので、未読の方は、ぜひ『このあと どうしちゃおう』をお読みの上、この感想をご覧ください。

 

 

 

◆『このあと どうしちゃおう』のあらすじ

おじいちゃんがしんじゃった。あるひ、ぼくはおじいちゃんのノートをみつけた。

そのノートには「このあと どうしちゃおう」ってかいてあった。

ノートのなかには、おじいちゃんがしんだあと、どうしたいのか、いっぱいかいてあった。

おじいちゃんは、しぬのが、こわかったのかな?それともたのしみだったのかな??

 

◆『このあと どうしちゃおう』の対象年齢について

おそらくなのですが、文章を読んで、イラストを見て、何かを考える・感じる年齢が対象年齢ではないかと、わたしは考えます。

なので、5歳から7歳、8歳くらいが対象年齢ではないでしょうか。

それくらいの年齢だと、色んな情報を敏感に感じ取り、自分なりに解釈して、疑問に思うことは、大人に聞いて回ることができます。

ですから、5歳から8歳くらいまでのお子さんにピッタリの絵本ではないでしょうか。

 

しかし、実は、この絵本の対象年齢について、全く別のゾーンが存在することに、わたしは気付きました。

おそらく、この絵本を読んだ方だと、みんな気づくことなので、取り立てて書く内容ではないかもしれませんけれど。

この絵本は、お子さんはもちろん、大人の方にも読んで頂きたい内容になっております。

 

◆『このあと どうしちゃおう』は大人にも読んで欲しい絵本だった

亡くなったおじいちゃんが残した一冊のノート。そこには、自分が死んだ後にどう過ごしたいのか、天国はどのような場所なのか、その他、いろんな妄想が好き勝手に書かれています。

そして、そこには、おじいちゃんが生前にやりたかったような事柄も書かれていることに気付きます。

髪型はもちろんですが、生まれ変わったら何になりたい?っていうところは、ヘンテコなものでない限り、生前でもチャレンジできたものなのです。

 

じぶんが しんじゃった あとのことを かんがえようとすると
いま いきているうちに
やりたいことが いっぱい あることに きがついた。

 

ビジネス書や自己啓発本に書かれている内容が、とても簡単な言葉で紡がれている事が、おわかりになりますでしょうか?

上記の文章は、おじいちゃんを亡くした「ぼく」が、おじいちゃんと同じように「このあと どうしちゃおう」ノートを実践して、あることに気付いたときの文章です。

 

よく手帳やノートに「やりたいことを書くと、そのやりたいことが叶う」って書かれていますよね。

でも、やりたいことを書こうとすると、案外、なにも出てこなかったりします。そんな時、逆転の発想で、やりたくないことを書くと、やりたいことが見えてくることがあります。

 

でもね、やりたくないことも、なんか出てこないときもあったりします。

その時は、このおじいちゃんのように、「死んだあとの事を妄想・空想」すると、自分の頭の中にあるものが言語化されるかもしれません。

やりたいことリストの作成に苦労している方は、ぜひとも、自分が死んだ後のことを、いろんな角度から考えてみてはいかがでしょうか?

 

絵本と子供

◆『このあと どうしちゃおう』はよみきかせには不向き

絵本を読むと、「この絵本は、読み聞かせできるかな?」って思っちゃいますよね。

 

わたしには子供がおらず、あまり参考にならないかもしれないのですが、『このあと どうしちゃおう』は、言いたいこと・伝えたいことを、文章とイラストで表現しているのですね。

どの絵本もそうかもしれませんが、『このあと どうしちゃおう』ほど、キレイに文章とイラストをワンセットにして取り扱っている絵本は、なかなかないかもしれません。

 

イラストがあり、その隣に文章がある。それによって、そのページ全体でなにを伝えたいのかが、明確になる作りになっています。

そのため、この絵本、わたしは読み聞かせには、不向きではないかな?と思います。

 

寝る前に読むというより、日中、元気なときに、一緒になって読んでいくスタイルが、おそらく一番良い読み方なのではないでしょうか。

 

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!

 

●今回感想を書いた書籍と関連書籍

手元に置いておいて、定期的に読み返したい絵本。

いろんな角度から物事を考える。

ニセモノを通じて自分を知る。

嫌いな人がいてもいいじゃない?

絵本を通じて、未来を考える。

笑いどころ満載。

 

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電子書籍『アウトライン・プロセッシング入門』の感想

ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。

 今回は電子書籍で販売されている『アウトライン・プロセッシング入門:アウトライナーで文章を書き、考える技術』をご紹介いたします。

 

私はブログ記事を作成するとき、手書きのA6ノートとEvernoteを使用しています。

数年前から一般的にアウトライナーと呼ばれるツールに興味がありました。

 

ちなみに、おっさんが一番気になっているのは、「Story Editor」という小説執筆に特化したものなんですけど、今回の書籍の趣旨とは離れた位置にあるツールですね。

とはいえ、その他のアウトライナーも気になる訳で。

 

そんなこんなで、「アウトライナーとは何ぞや??」という疑問を解決するために、今回、この本を読んでみることにしました。

 

◆『アウトライン・プロセッシング入門:アウトライナーで文章を書き、考える技術』概要

著者:Tak.
出版日:2015年5月7日
読み終わるまでの平均的時間:2時間3分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)

 

 

◆おっさんの感想

アウトライン・プロセッサーを現在進行系で利用している方であれば、内容を理解しながら読み進めることができる内容でした。

私のように、アウトライン・プロセッサーを利用しておらず、とりあえず情報を知りたい方にとっては、半分以上、イメージしにくい感じですね。

 

著者の方が英語のできる方で、アウトライン・プロセッサーにおける海外の概念を、そのまま横文字で使用しているので、そこもわかりにくい原因かもしれません。

このあたりは仕方ありませんね。私がイメージできなかったのは、そもそも、私の知識が足りていないことに原因があるので。

 

だから、この本を読む前に、一通り、自分でアウトライン・プロセッサーをひとつ、操作することをオススメします。

 

 

◆良いところ

とはいえ、おぼろげにではありますが、アウトライン・プロセッサーは良いツールってことはわかりました。

出版された日付が2015年と少し古いので、どのツールが良いかまでは、この書籍ではわかりません。そこを期待するとNGですね。

 

 

アウトライン・プロセッサーについてより、私が素敵だと感じた文章がありまして。

 

予定外のアイデアが浮かぶというのは、頭が活性化している証拠

 

メモしている内容に沿って、ブログで記事を書いていると、ガンガン別の感想が頭に浮かんでくるんですね。

そして、その時に浮かんだものが、私の本当の感想だったりします。

 

しかし、書こうとしている内容は、ある程度、メモで決めている訳です。

とっ散らかる事を恐れて、書きながら新しく思考するのを停止させようと、iPadでの執筆に切り替えていた時期もありました(私の場合、iPadだと、新しいものがでてこないため)。

 

でも、書いているときに、それらの新しいアイデアが生み出されることもあるのかって、かなり安心しました。

この一文に触れて、私の執筆スタイルも、少し変化できそうです。

 

アウトライン・プロセッシング入門:アウトライナーで文章を書き、考える技術

 

◆悪いところ

私としてはアウトライン・プロセッサーで何ができるのかを知りたかったのですが、それ以外の情報があまりにも多すぎて、アウトライン・プロセッサーを使っていない私はパニック状態。

 

書籍にするために、色々と肉付けがされていて、それが初心者にとってややこしくさせている。

タイトルに「入門」があるにも関わらず、入門編になっていないのは残念。

 

本書を読むときには、そのあたり、注意が必要です。

 

 

◆今回の感想のまとめ

思っていた内容とは違ったので、そこは残念でした。

でも、著者であるTak.さんのブログを知る事ができたので、そちらの方が良かったかな?

 

この本に興味のある方は、先にアウトライン・プロセッサーを触ってから、お読みいただくことをオススメいたします。

 

 

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!

 

 

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