四十郎おっさんが綴る読書感想文まがい・改

大阪在住のもうすぐ四十郎になるパートのおっさんが書き綴っていく、なんちゃって読書感想文。

『てつがくフレンズ 女の子の姿になった哲学者たちの哲学教室』の感想

どーも、四十郎のおっさん999です。

今回は、Amazon プライム リーディングで読んだ『てつがくフレンズ 女の子の姿になった哲学者たちの哲学教室』という本をご紹介します。

わたしは、あまり哲学系の書籍を読んだ事がありません。しかし、興味はあるんですよね。けれど、哲学は小難しい印象が強い。

というわけで、比較的、読みやすそうな本書を読んでみた次第です。

 

 

 

おっさん的おすすめ度

紙の本で手元に置いておきたい

 

 

読みやすい哲学書

今風の4コマ漫画になって、哲学をざっくり説明しているので、とてもわかりやすい。そして、読みやすい。

哲学を噛み砕いて説明している点が、とても好印象でございます。

これなら、哲学を身近に感じる事ができますし、もっと哲学を知りたいって気持ちを抱きやすい。

女の子たちは、みんな可愛らしいことも、読みやすさに貢献しているですよ。

 

必要最低限の情報でキャラ作り

各哲学者たちの持つ哲学を、ほんわかキャラクターに盛り込んで、性格に反映しているので、そのキャラクターの言動を見るだけで、なんとなくですが、どういう哲学なのかが、わかる仕掛けになっています。

そのため、わたしのように、哲学を学んだ事のない者でも、哲学がなんとなくわかるようになっているし、飽きないようになっています。

哲学の入門書としては、とても良いのではないでしょうか?

 

4コマ漫画について

4コマ漫画というのは、起承転結を4コマで表現する、とても難しい漫画技法です。

この本の場合、読みやすいから4コマ漫画という形を採用しているところがあるんですね。

というのも、哲学を説明する事に優先度を置いているため、オチのないものが、結構あります。

なので、それが許せない!マンは、ちょっと厳しいかもしれません。

 

終盤が辛すぎる

これは仕方のない事なのですが、物語の終盤近く、とても辛い展開が続きます。

「えぇ……」って、なんともいえない気持ちになりました、わたし。

それまで、ほんわかした気持ちで、のほほんと展開していた物語が、急にシリアスモード全開で、「生と死」「人とはなにか?」という事を読者に問いかけてくるのです。

これは、正直、辛かった。

あまりの読後感の悪さに、わたしは、ちょっと引いてしまいました。

でも、面白い本である事に違いはないので、近いうちに、電子書籍ではなく、紙媒体で、本書を購入したいと思っております。

 

今回のまとめ

フレンズというと、あのアニマル的なフレンズをイメージする方も多いでしょうね。

何を隠そう、わたしもそうでした。「きみは◯◯のフレンズなんだね!」みたいな。ちなみに、わたしは1話みて断念したんですけどね、あのアニメ。

本書のフレンズというのは、あくまで、そのままの意味の友達や友情という意味合いです。

それが本書のラストで強く出ています。

そう思って、もう一度最初から読んでみると、また違った発見がどんどん見つかってくる素敵な一冊です。

 

今回、わたしは、iPhoneで読んだのですが、電子書籍の場合は、大きいタブレットなどで読む事をオススメします。iPhoneだと、いちいち拡大しないといけませんからね。

 

そんな訳で、今回は『てつがくフレンズ 女の子の姿になった哲学者たちの哲学教室』の感想でした。

それでは、しーゆー!

 

紙媒体版


 


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『2022-これから10年、活躍できる人の条件』を読んだので簡単に感想を書くよ!

どーも、四十郎のおっさん999です。

今回は小説ではなく、ビジネス書となります。『2022-これから10年、活躍できる人の条件』。著者は神田昌典さんです。

 

神田昌典さんの本は、今回で2冊目となります。1冊目は『非常識な成功法則』で、こちらは電子書籍化されておらず、新品も今は流通していないので、古本で購入しました。

『非常識な成功法則』については、機会を見て感想を書いていこうと思うのですが、今回は電子書籍化されていた『2022-これから10年、活躍できる人の条件』の感想を書いていきたいと思います。

 

なお、今回から、おすすめ度的なものを併せて記載していこうかなと考えております。あくまで、おっさん的おすすめ度のため、参考にして頂けると幸いでございます。

 

 

「おっさん的おすすめ度」は3つに分けようと思っています。

◆抜群のおすすめ具合なら「紙の本で手元に置いておきたい」。

◆普通なら「電子書籍で十分」。

◆イマイチなら「古本でも可」。

 

みたいな感じで書いていきますので、どうぞ宜しくお願い致します。

それでは、感想を書いていこうかしらん??

 

 

おっさん的おすすめ度

紙の本で手元に置いておきたい

 

 

 

『2022-これから10年、活躍できる人の条件』感想

わたしは数年前に十数年勤めていた会社を退職し、今はパートタイマーとして仕事をしています。会社員の頃から漠然と抱いていた何か。そしてパートタイマーとなって、漠然としていたものが確固たるものになり、でも言葉にできない何か。

会社に勤めている人に話すと笑われるどころか、理解さえしてもらえない考え。それを見事に言い当てられてしまいました。

神田昌典さんは敵は多いので、何かを学ぼうとせずにこの書籍を読むと、荒唐無稽な内容に「なんじゃこりゃ」となるかもしれません。しかし、この本、2012年に書かれており、2019年の今に目を通してみると、唖然とします。

 

確かに、この本に書かれているような事象が発生している訳ではないので、「神田さんの予言ははずれている」と思うかもしれません。しかし、本質はそこではないんですよね。

これから日本は、どのようなステージになるのか。そこを考えて人生を歩むのと、何も考えずに行き当たりに日々の仕事に没頭するとでは、十年後二十年後に大きな違いが生じてくるのは明白です。

会社勤めでもいいし、フリーでもいい。だけど、ちゃんと未来は見ていこうと、この本は語りかけているような気がします。

これからを生きるビジネスパーソンに読んで欲しい本でございました。

 

ちなみに、誰をハッピーにするのか?という件で、神田さんが「病気をハッピーにする」と書かれている事に、ハッといたしました。おっさんは慢性的な偏頭痛に悩まされているのですが、こういう病気との付き合い方があるのだと、頭をガツン!とやられた感じがしましたね。

 

繰り返し読みたい本なので、紙の本を後日購入する予定です。

 

それでは、今回はこのへんで。

しーゆー!

 

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ホラー小説『18禁日記』の感想

どーも、18禁という文字を聞いたり見たりすると、意味もなく鼻息が荒くなる、おっさん999です。

あ。ごめんなさい。意味もなく・・・ではないですね。えぇ。

仕方ない。うん。

 

そんな訳で今回は、Kindleで読んだホラー小説『18禁日記』についての感想を書いていきたいと思います。

タイトルからして、「これ、絶対ホラーやで。やべぇやつやで」と思って、レビューやあらすじも読まないで、iPhoneにダウンロードしました。

どんな作品なんだろうなぁと、今まで見たことのない小説だったので、ちょっとばかりワクワクでした。

結果、おっさんのワクワクさんを返して欲しいですわ。

 

 

タイトル負けしてしまっている

この本、実は元々ケータイ小説らしいんですね。確かに文章の書き方が、とてもライトです。だから読みやすいのは読みやすい。

しかしながら、「18禁」という題名からして、グロテスクであったり、官能的だったりする物語を、読者は多少期待すると思うんですよね。わたしの場合は、グロテスクな方面にベクトルが向いているのかと読む前は思っておりました。

読んでみると、タイトルと中身の乖離が凄く激しい事に気が付きます。そして、その違和感は、最後まで払拭される事はありませんでした。

何をどのようにしたら、様々な人物の日記を列挙しただけの本に、「18禁」と付けるのか。その意図は最後までわかりませんでした。

それぞれの日記についても、特別「18歳以上でなければいけない」という内容でもない。一体どういう意味があるのだろう。

本作とは少し違うのですが、ホラー小説というジャンルと内容が乖離しているにも関わらず、賞を取った『Dブリッジテープ』という作品があります。この作品も、どうして書かれたのか、その意図がイマイチわからない作品でして。

『18禁日記』と『Dブリッジテープ』って、なんか似ているなぁというのが、正直なところ。

どちらも絶賛されている読者さんがいらっしゃるので、わたしは、本当におっさんの仲間入りをしてしまったのかもしれない。

 

勿体ないエピソードの数々

いくつものエピソード(日記)が紹介されていく訳ですが、どうしようもないものもあれば、「もう少し煮詰めれば、もっと良い作品になったのでは?」と思うエピソードも、チラチラと存在しておりました。

これは山田悠介氏と通じるものがありますね。

彼も、もっと構成を練っていれば、面白い作品になったのにって作品があるんですよね。それをしないから、どこまでいっても、なにかの劣化版という印象がありまして。まぁ、彼の場合は執筆のスピードが凄いから、プラマイゼロなのかもしれません。

本作でも、例えば絶対音感の人の話とか、ファンタジー作品に昇華できるように思うんですよね。他にも、純粋なホラー小説やジュヴナイル小説に仕上げる事ができるアイデアがたくさんありました。

わたしとしては、とても勿体ないなぁと感じてしまいます。

 

ホラーではない

本作はホラー小説であると紹介されているのですが、実際のところは、ホラー小説ではありません。

確かに、ぞくりとするようなものもありました。しかし、ではホラー小説かと言われると違うと断言できます。

何をもってホラーとするかは、人それぞれですから、そのあたりについては言及しませんけれども、一般的なホラーとは、少し離れた位置に存在する作品である事は間違いないですね。

ちなみに、オチについては、予想の範囲内なので、そのあたりも期待してはいけませぬ。

 

『18禁日記』のまとめ

読みやすい作品なので、隙間時間に小説に馴染みのない方には、オススメできるかな?という感じ。

一部、生理的に受け付けないであろう、気持ちの悪い描写はありますが、がっつりグロ描写がある訳でも官能的でもないので、気になる方は、チェックしてみては??

それでは、今回はこのへんで。

しーゆー★

 


 

 

 


 

 

 

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『闇ウェブ(ダークウェブ)』を読んだので簡単に感想を書くよ

どーも、愛媛で思う存分ゆっくりして元気な、おっさん999です。

 

今回はAmazon Kindle アプリで読んだ本『闇ウェブ』についての感想を書いていきたいと思います。

 

闇ウェブ=ダークウェブと読みます。この書籍を執筆したのはセキュリティー集団スプラウト。日本では、おそらく初となる、ホワイトハッカーが所属する組織。

 

この本の下地は、「THE ZERO ONE」という媒体で、本を出版するにあたり、様々な情報を付け加えた形になっているようです。

 

 

 

 

インターネット4つの階層

インターネットには、トータルで4つの階層またはレベルがあるとされています。ざっくり書くと、下記の通り。

1:サーフェスウェブ(表層ウェブ)
2:ディープウェブ(深層ウェブ)
3:ダークウェブ(闇サイト)
4:マリアナウェブ

 

1:サーフェスウェブ(表層ウェブ)
こちらは、日頃からわたしたちが使用しているインターネットのことです。Yahoo!先輩やGoogle先生に検索をかけると、サイトがヒットしますよね。これらがサーフェスウェブとなります。

 

検索をかけるとヒットするサイト=サーフェスウェブです。

 

ちなみに、インターネットの世界を100%とすると、サーフェスウェブはそのうちの1%と言われているそうです。

 

 

 

2:ディープウェブ(深層ウェブ)
日本では深層ウェブの呼称が馴染みありそうですね。最近だと深層ウェブで見つかったとされる動画が話題になったりして、度々ネット上で盛り上がっています。

 

ふつうに検索をかけても、深層ウェブにはたどり着けず、独自の方法を用いアクセスする必要があります。だからこそ、危険も潜んでおり、普通は触らない方がいいですね。

 

TORと呼ばれるツールを使用しないといけないし、使用するためにはハードルが高い。

 

 

 

3:ダークウェブ(闇サイト)
ダークウェブとは、ディープウェブの中でも、特に危険なもので、犯罪の温床にもなっています。

 

ダークウェブには、犯罪とは関係のないものも多くあるんですね。

 

TORというツールは情報を暗号化するもので、元々、たとえば独裁政権下で情報を発信する活動家たちの情報交換するためのものでした。

 

しかし、それを悪用するものが現れ、現在のような危険な世界になってしまっています。

 

ちなみに日本でいうところの「闇サイト」は、このダークウェブの事を指すようです。

 

 

 

4:マリアナウェブ
今回の書籍では触れられていない、都市伝説として語られている世界。

 

秘密結社が暗躍する、完全なるAIの存在など、この世界を支配しているとされるものたちの情報が格納されていると言われておりますが、真相は不明です。

 

こちらは雑学として知っておくと「へぇ〜」ってなる感じですかね。

 

 

 

『闇ウェブ(ダークウェブ)』

映画の中で、殺人の依頼が掲示板でおこなわれたとか、そういうシーンを見たりしていましたが、ダークウェブというものが明確に存在しているとは知りませんでした。

 

そのため、とても楽しく読み進める事ができましたね。

 

ダークウェブの根幹を成す通信技術TORとは何か?またなぜ開発されたのか?などからスタートし、ダークウェブの成り立ちや今に至るまでの経緯などが、初心者でもわかるように、易しく書かれております。

 

海外の有名なダークウェブに存在していたネットショップモール「シルクロード」についての話などは、とても興味深いものでした。先日、ドイツかどこかで、世界第2位のダークウェブサイトが摘発されていましたし、とてもタイムリーな感じがしましたね。

 

実際の事件やプロの見解を紹介しつつ、読み物としても十分に時間を潰す事ができる良書でした。

 

一方で、詳しい人からすると「いやいや、それは違うやで」と思ってしまう部分があるのかもしれません。わたしには、そのあたりの塩梅、よくわかりません。

 

ダークウェブには触れたくないけど、どんなものか知りたいという方には、オススメできる書籍でございました。

 

ちなみに、数年前に一部のネットで盛り上がった謎のホラーゲーム『Sad Satan』はダークウェブ絡みのゲームです。

 

 

 

ダークウェブに関する動画のまとめ

わたしが現在お気に入りで視聴しているユーチューバーに「キリン」さんという方がいます。

 

この方が、ダークウェブに関する動画を作成されておりますので、興味のある方は、一度ご覧くださいまし。

 

ちょっとだけキリンさんの動画をご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

知れば知るほど、謎が多く、また怖くなるダークウェブ。

 

危険が潜むダークウェブですが、それを知ることで、自分にふりかかるかもしれない危機を回避するための対策を講じることができます。

 

ダークウェブとは一体なんなのか?

 

この本を読むと、ザックリとではありますが、知ることができますよ。

 

それでは。

 

 

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小説『アミダサマ』の感想/色んな意味でスッキリしないから気をつけろ!

どーも、おっさん999です。

 

今回は図書館で借りてきた小説『アミダサマ』の感想を書いていきたいと思っております。

 

こちらの本は、タイトルだけを見て「これはホラーに違いない!」と思い込み、内容も全く確認しないままに借りました。

 

作者の方も知らないし、この本そのものも、その存在を知りませんでした。最近あまり書店に足を運んでいないので、そりゃここ数年の本については、よくわからないというのが実際な訳でして。

 

タイトルが『アミダサマ』とズバリそのままなんで、期待して読み始めてみた訳ですが……えぇ。

 

 

 

 

 

 

作者の沼田まほかるさんについて

反射的に二度見してしまうこと間違いなしな、沼田まほかるさん。まほかるという名前だけ見ると、なんだか魔法少女っぽいです。

 

沼田まほかるさんは、ウィキペディアによると、「読んだ後にイヤな後味が残るミステリー」の女王と呼ばれているみたいです。なんとも嫌な呼び名でございますな。

 

個人的には、小説を読んで後味が悪いなんて、完全に罰ゲームです。救いのある展開を望みませんので、きっちり納得のいく後味悪しを望みます。

 

デビュー作は『九月が永遠に続けば』。以後、『猫鳴り』『痺れる』などを発表しています。

 

沼田まほかるさんの著作で映画化されているのは『ユリゴコロ』『彼女がその名を知らない鳥たち』。偶然なのか、この2作品は2017年に連続して公開しております。

 

ちなみに、おっさんは、この2作品、鑑賞しておりません。

 

 

 

結末ふくめ、意図がわからない『アミダサマ』

この作品、一体、なにを描きたかったのか、正直よくわかりませんでした。

 

序盤では、若い男性が登場。彼が主人公かと思いきや、その後、住職さんが登場。住職さんの視点で怪異が語られる事に。

 

ファーストシーンで、世界観をある程度説明するという荒業を見せつけ、「お、これはいいのでは??」と期待してしまったのですが、個人的にはピークは序盤。これ以降は、ひたすら失速していきます。

 

細かい部分は置いておくとして、悠人という人物を配置してしまったばかりに、物語がとっちらかった感があります。

 

住職さんは浄鑑というお名前で、仏を自分なりに消化・昇華している方で、ちょっとした能力も持っています。彼が穏やかな性格であり、彼の周囲で怪異が頻発するので、どうして浄鑑一人を主人公に据えなかったのか、とても不思議。

 

悠人がどうしようもなく人としてダメダメで、さらに人として軸が完全にぶれており、行動と思考が理解できないキャラクターでして、彼が登場するたびに、苦痛を感じずにはいられませんでした。

 

 

 

さて、この本は、がっつりホラーというよりは、ホラーファンタジーの色が強いです。その点で好き嫌いがでる、特殊な本ですね。

 

というわけで、ホラー部分はどういう感じかというと、ぶっちゃけホラーではありません。粘着質的な気持ち悪さはあるんですね。ただ、その気持ち悪さと、怪異の起点になっているはずの少女ミハルが繋がっていないので、怖さよりも疑問が先に生じるんです。

 

全ての出来事には因果がある訳で、本作では輪廻をテーマにしているものの、ストーリーに一貫性がなく、全てがバラバラの事象のように描かれ、主人公たちがそれらの現象にとても消極的。だから、エンディングにおける壮大な場面も、いまいち読んでいる側に伝わってこない。

 

結末についても、ぶっちゃけ、「なんじゃそら??」という感じ。

 

 

 

意味はわかるけれど、意図が全く不明という点が、この本最大のホラーかもしれません。

 

途中の気持ち悪さは、かなりのものなので、もうちょっと構成がしっかりしていれば、かなりショッキングなものになったかもしれず、とても残念です。

 

図書館で借りたので、わたしの場合、傷は浅かったものの、新刊として購入していたらと思うと、そちらの方がゾクリとしますかね。

 

ふふ。

 


 

 

 

 

 

Amazon Prime Reading、なかなか良いね

どーも、電車で本を読むと乗り物酔いする、おっさんです。

今回は、最近、発見したAmazonKindleストアにある、Prime Readingの感想をですね、書いていきたいと思います。

「なにをいまさら……」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このPrime Readingにまだお気づきになっていない方もいるはず!

そう信じて記事を書いてみるよ、母さん。

 

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Prime ReadingとはKindle unlimitedとは違うサービスでございます。キンドルアンリミテッドというのは書籍読み放題のサービスで、Prime Readingというのは図書館と同じく書籍のレンタルに近いサービスだと思います。

もちろん、Prime Readingでもアプリで読むことができます。一度の貸し出しは10冊まで。それ以上に借りたい時は自身のアプリから読破した本を削除して、新たに借りる事が可能となっています。

すぐに読める長さのものから、ボリュームのある書籍まで、冊数そのものは多くありませんが、プライム会員であれば利用しないと損をするサービスでございます。

プライム会員であれば無料で利用する事が可能です。

 

AmazonKindleには、Kindle unlimitedとPrime Readingのふたつの書籍読み放題サービスがあります。

アンリミテッドは月額費用がかかるのに対し、読むことのできる冊数がかなり多い。洋書をのぞくと約12万冊……らしいです(この記事を書いている時点で)。

Prime Readingは、プライム会員であれば追加料金の必要なく利用できるサービス。ただし読むことのできる書籍の数は1000冊未満。しかもラインナップは、ある日突然変更になるようです。ダウンロードしておけば、ラインナップから外れても読むことはできます。

で。

わたしは過去に Kindle unlimited を利用していた時もありました。しかし、わたしは電車で本を読むと電車酔いするし、目が疲れやすいので、あまり読書をハードにしなくなりました。なので unlimited は退会したのですが、わたしのように週1から週2で1冊読破するかしないかの人であれば Prime Reading でも十分満足できるように感じました。

 

小説やビジネス書だけでなく、雑誌、洋書、漫画など、読むことのできる本の種類も、意外と豊富なので、1ヶ月は軽く過ごせるのではないかと感じました。

ただ、ハードに読書する方にとっては、アンリミテッドの方が絶対にマッチしますので、ご自身の読書ペースやスタイルと相談してサービスを利用してみてください。

 

わたしは、当分、このPrime Readingだけで大丈夫そうですわ。興味のある方は、一度、AmazonKindleストアをのぞいてみてください。

ではでは。

 

 

電子書籍のマイナス点(主にKindle)

どーも、おっさん999です。

前回の記事では、電子書籍と紙の本の使い分けについての感想を書きました。

 

ossan999.hatenablog.com

 

で。

今回は、先日、とある書籍を購入して気付いた、電子書籍の改善点を書いていきたいと思います。

もうほとんどの方がお気づきの事なんですけどね。

 

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電子書籍って、とても便利なんですよ。わたしはKindleしか使った事がないからアレなんですが。

Kindleだと、ページにしおりを付けたり、「ここ重要だ!」と思った箇所を蛍光ペンで色塗るが如く、ハイライトする事ができます。

ハイライト機能はとても便利でして、本を読み返す時は、その部分だけ読んでも大丈夫ってくらい、重宝する仕組みでございます。

通常の電子書籍であれば、だいたい、これらの機能は使える訳です。

 

しかし、先日購入した本は失敗しました。

まぁ、厳密には購入していないんですけどね。0円だったから。

その本なんですが、なんとハイライト機能もしおりも使えないものになっていまして、ページひとつひとつが、まるで画像のようなつくりになっていました。

そのため、元々の文字サイズは小さく、ズームしてもページが画面からはみ出すため、とても読み辛い書籍でございました。

 

電子書籍なのに、電子書籍の強みが全て使えないという事実に驚愕した次第です。

通常、タブレットや大きめのモニターで読む事を推奨する際は、商品ページに記載があるものです。機能が使えない場合も同様。

ところが、この書籍には、それらの記載が一切なかったんですね。これにはビックリしてしまいまして。

ルールとして、これからはタイトルに、そういったものを付け加えて欲しいなぁ、と感じた次第です。

 

電子書籍について、ハード面で競争するよりも、これからはソフト面や電子書籍を発行しても出版会社がスムーズに諸々の手続きができるような流れをつくる事に、もっともっと力を入れた方が良さそうです。

電子書籍データ形式とか、このままだと、なんか日本のゲーム機器戦争のようになってくるような気がしますねぇ。

これから、どうなるのでしょうか。

 

それでは、今回はこの辺で。

しーゆー!